TDC Achim Reichert
NUMBERS DESIGN BY
AWARD
2024
TDC賞
Achim Reichert

Oracle (aujourd’hui est-il un autre jour ?)

Achim Reichert|Oracle (aujourd’hui est-il un autre jour ?)
Achim Reichert|Oracle (aujourd’hui est-il un autre jour ?)
Achim Reichert|Oracle (aujourd’hui est-il un autre jour ?)
Achim Reichert|Oracle (aujourd’hui est-il un autre jour ?)

コンセプトは非常に読みやすくコントラストのついたタイプフェイスを作ることだった。というのもアーティストのマチュー・サラダンのこのプロジェクトは要塞の最上階に設置され、深く広い堀によって見る者と隔てられていたためだ。

最短でも35メートルの距離からしか見ることができない。

私の課題は、翌日の空気の質を予測するアルゴリズムに依存する一連の異なるフレーズを伝える形式を見つけることだった。

予測は例えばこうだ。「今日は昨日より良く、明日よりも良い」あるいは「今日は昨日のようで、明日もそう」「今日は昨日より悪いが、明日よりは良い」。

これは、データから生成される予測からの依存を批判する作品である。

これらのフレーズは特定の解像度のLEDスクリーンに表示された。その解像度は私がタイプフェイスをデザインしたときのグリッドになっていた。デザインコンセプトは、字形の特定の部分を誇張し、隣の字形と区別できるようにすることだった。すべての字形をある特定のデザイン言語のもとに調和させようとはしなかった。すでにあるグリッドとLEDスクリーンのサイズの中で、たとえそれが小文字であっても、離れた距離から見て文字の大きさを最大にする方法を見つけていった。

アーティストのマチュー・サラダンや技術チームとともに色についてのプロトコルを作成したが、それはこの要塞にあった14世紀に描かれた有名な黙示録のタペストリーの影響も受けている。

Achim Reichert

Achim Reichert [フランス]

言葉に好奇心を抱く。文字の形、曲線、線。なぜそれが機能するのか? 文脈は? なぜここで読めるのか? 内容と形の相互作用とは?

イメージは素晴らしい。住みたいと思うような環境も見せてくれる。出会いたい人々も見せてくれる。そして、そもそもはフィットしない2つの存在、つまりテキストとイメージのコンビネーション。この平坦な二次元の霧のような表現が、奇妙なリズムを持つ不規則な線と円の集合体と一緒に置かれている。

私はグラフィックデザイナーとして、2つの要素が相容れない不条理に対処しなければならない。その中で人々が共感したいと思うようなものを作り出さなければならない。私の仕事への彼らのリアクションこそが私の興味だ。

プロとしての経歴:ドイツのオッフェンバッハでビジュアル・コミュニケーションを学ぶ。20年前にマルコ・フィードラーと「Vier5」という事務所を設立、パリで様々な分野の仕事を始めた。ドクメンタ12やドクメンタ14のオリエンテーションシステムなど、いくつかのプロジェクトを開発。CACブレティニーのポスターデザインも手がけている。

2020年に「Vier5」を離れ、自分の演習としてより文脈を必要としない作品を充実させ、その経験を文脈化されたプロジェクトに統合しようとしている。昨年からはパリ第8大学の芸術・哲学学部で准教授として教育と研究を行っている 。