TDCM/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak
NUMBERS DESIGN BY
AWARD
2023
TDC賞
M/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak

Fossora Typeface

M/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak|Fossora Typeface

ビョークの最新アルバム「Fossora」のために制作された書体プロジェクトで、キノコの生態にインスパイアされている。M/M(Paris)はこのテーマをさらに発展させ、音楽の中に聴こえる菌類やキノコの背景音を反映させた書体を作りたいと考えた。

この書体を制作するために、M/Mはまずキノコがどのように細胞を複製して成長するのかを研究した。『The Botanical Review』に掲載されているキノコの図を使って基本となる形状を作り、タイポグラフィの手法を用いて個々の文字を形成。本物のキノコが呼吸し成長するかのように、2Dの形がカラフルで触感のある3Dオブジェクトへと発展した。

M/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak

M/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak [フランス]

1992年にMichaël AmzalagとMathias Augustyniakによって設立されたM/M(Paris)は、30年以上にわたってあらゆるカテゴライズを拒み続けてきた。イメージの実践者として、異なる分野のクリエーションを横断するプロジェクトを通じて、グラフィックデザインの境界を拡張。現代アーティスト、ミュージシャン、ファッションデザイナーやブランド、写真家、演出家、劇場などとのコラボレーションや、数々の雑誌のリデザインを通じて、1990年代初頭からクリエイティブシーンで活躍してきた。2012年、Michaël AmzalagとMathias Augustyniakは、Chevaliers de l’ordre des Arts et des Lettres(芸術文化勲章)に選ばれ、2013年にはBjörkのアルバム「Biophilia」のデザインでグラミー賞を受賞。M/Mの30周年を前に、オルセー美術館、装飾美術館(パリ)、Power Station of Art(上海)での回顧展に合わせて、2012年と2020年に2巻の書籍『M to M by M/M (Paris)』がThames & Hudsonから出版された。彼らの作品は、ポンピドゥー・センター/パリ国立近代美術館、デザイン・ミュージアム(ロンドン)、オルセー美術館(パリ)、パリ市立近代美術館、パリ装飾美術館、チューリッヒデザイン美術館、フランクフルト現代美術館、マイアミ現代美術館、アムステルダム市立美術館、テート・モダン(ロンドン)、ファン・アッベ美術館(アイントホーフェン)などに収蔵されている。