東京TDC賞の受賞に感謝している。そして何より、デザイナーの呂敏(Lu Min)の存在なくしてはこのグラフィック作品を作ることはできなかったということに対して、氏に感謝の気持ちを伝えたい。このポスター作品でデザイナーの呂敏は、「コントラストの美」を表現した。彼は中国の伝統的な民族文化、クラシック音楽、フランスの装丁が好きで、ビデオゲーム、手作りのおもちゃ、先駆的な文化に興味がある。出版デザインを「オンステージ・パフォーマンス(舞台上の実演)」、自費出版プロジェクトを「バックステージ・エンタテインメント(舞台裏のエンタテインメント)」と考える「アフター・インターミッション(舞台の休憩時間後)」プロジェクトが彼の主な実績だ。彼のユニークな個性がこの展覧会の核であり、私がしたことはこの喜びをグラフィックデザインという観点から表現することだった。作品をダメにしなくて良かった。世界が平和でありますように。