TDCOK-RM (Oliver Knight + Rory McGrath)
NUMBERS DESIGN BY
AWARD
2020
TDC賞
OK-RM (Oliver Knight + Rory McGrath)

The Journey of Things: Magdalene Odundo

OK-RM (Oliver Knight + Rory McGrath)|The Journey of Things: Magdalene Odundo
OK-RM (Oliver Knight + Rory McGrath)|The Journey of Things: Magdalene Odundo
OK-RM (Oliver Knight + Rory McGrath)|The Journey of Things: Magdalene Odundo

マグダレン・オドゥンドの作品集『The Journey of Things』は、2019年春にヘップワース・ウェイクフィールドで開催された同名の展覧会に合わせて出版された。本書は44点に及ぶオドゥンドの器に加え、歴史的に重要な作品やコンテンポラリーの作品を幅広く収録。オドゥンドの制作活動が世界中の様々な作品からインスピレーションを得ているとわかる。このブック・オブジェは、歴史的な作品とコンテンポラリーの作品を対にして並べ、有機的な流れを見せるために交互に綴じ込んでいる。バーバラ・ヘップワース、ヘンリー・ムーア、アンリ・ゴーディエ=ブルゼスカ、ルーシー・リー、ジャン・アルプの作品、ギリシャやエジプトの古代の器、アフリカ、アジア、中米の歴史的陶器、そしてアフリカ全土から集められた様々な儀式用品が収録されている。

InOtherWordsの出版物の大きな特色は、本の概念的ポテンシャル、形式的ポテンシャル、構造的ポテンシャルの実験である。ここでは、コンテンポラリーであり、かつ古典的でもある雰囲気を創出する意図をもって一連の並列法(過去と現在、ハードとソフト、儚さと永久)を試すことでアートカタログのステータスと役割を問いかけ、問題提起をした。本書は展覧会の図録というよりも独立した芸術品であり、コンテンツとアイデアを発表するための同じくらい重要な場である。

OK-RM (Oliver Knight + Rory McGrath)

OK-RMはロンドンを拠点とするデザインスタジオ。Oliver Knight(オリバー・ナイト)とRory McGrath(ロリー・マクグラス)によって2008年に設立された。アーティスト、キュレーター、編集者、建築家、デザイナー、研究機関との継続的パートナーシップに参加している。コンセプチュアル思考を基礎とする独自のコンテンツ主導型アプローチが、スタジオに欠かせない基盤となっている。最近のクライアント、コミッショナー、コラボレーターには1017-ALYX-9SM、ETH Zurich、Vivienne Westwood、JW Anderson、The Guggenheim、The Met、Het Nieuwe Instituutなどが含まれ、Virgil Abloh、Juergen Teller、Fos、Gabriel Kuriといったアーティストとのコラボレーション・プロジェクトも手掛ける。2016年にヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で英国パビリオンを設計。出版社「InOtherWords」の創立者であるOK-RMは、アーティストをはじめとする文化の主役たちと密接に協力しながら、書籍その他の印刷物を制作している。彼らの作品は全世界の美術館や教育機関で展示されている。2018年にブルノ・ビエンナーレでグランプリを受賞した。