The New York Times Magazine Custom Fonts(Type design)
サブカテゴリーを持つ3つのカテゴリー(サンズ、スラブ、セリフ)。フォントの各カテゴリーには、異なる起点、一連のレファレンス、サブカテゴリーがある。セリフ体の起点は、フランスの活字鋳造所Deberny & Peignotに由来し、Astreeとしても知られるStephenson Blake Garamond風の活字書体Mazarinと、ニューヨーク・タイムズ誌のマストヘッド(発行人欄)である。これはブラックレター/ゴシック体であるが、そのシャープさとコントラストを、デザイン(とりわけディスプレイフォントとヘッドラインフォント)に反映させた。こうした特徴のいくつかは、テキスト用にデザインされたセリフ体にも踏襲されている。ただし、プロポーション、コントラスト、ディテールは、小さい文字でも読みやすいように刷新した。引用とヘッドラインに使用されるスラブセリフ体は、字幅を再調整しタイポグラフィ的な個性を加えた上で、ニューヨーク・タイムズ誌の既存のStymieを継承した。サンセリフ体は、インダストリアル・グロテスク書体に連なっており、FuturaとAkzidenzの活字版書体見本からも若干ヒントを得ている。いずれも、ニューヨーク・タイムズ誌にふさわしくあるように再解釈し、デザインされている。
The New York Times Magazine Custom Fonts






Henrik Kubel(A2/SW/HKパートナー)(UK)
タイプデザイナー、タイポグラファー。1992-97デンマーク・デザイン・スクール グラフィックデザイン学士課程、1998-2000ロイヤル・カレッジ・オブ・アート コミュニケーションアート・デザイン修士課程、2010夏 レディング大学 タイプデザイン資格、2011ベルギーのプランタン・モレトゥス博物館 タイプデザイン専門家クラス、2012 ニューヨークType@Cooperタイプデザイン短期集中プログラムを修了。2007年から国際グラフィック連盟(AGI)会員。主なクライアント:モスクワ地下鉄、インディペンデント紙、Googleアンドロイド、WIRED英国版、サンディタイムズマガジン、英国政府ウェブサイトgovt.uk(Margaret Calvertとのコラボ)、国際環境NGO Friends of the Earth、Wallpaper*、ニューヨーク・タイムズマガジン、デンマーク文化省、ロイヤルメール、ハーバード大学出版局、ニューヨークマガジンがある。2009-2014 ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで客員講師・個人指導教員。デンマーク、イギリス、アメリカ、日本、中国、オーストラリア、ブラジル、ポルトガル、スペイン、イタリア、スイス、ドイツでレクチャーを行ってきた。ISTD, TDC NYC, ADCNY, TOKYO TDC, ATypI Letter 2, Print Magazine, Communication Arts, AIGA, Graphis Poster, Graphis Logo, Granshan, LAUS, Design Week Awards UK, D&AD, Danish Design Awards, Chaumont, Warsaw Poster Biennale, KVE Memorial Awardの受賞歴がある。
Scott Williams(A2/SW/HKパートナー)(UK)
デザイナー、アートディレクター、タイポグラファー。サルフォード大学 グラフィックデザイン学士課程、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート コミュニケーションアート・デザイン修士課程修了。2007年より国際グラフィック連盟(AGI)会員。受賞歴多数。