親愛なる(Book & Publication)
『親愛なる』は、それを購入した人に合わせて一冊一冊の内容が変化するという新しい時代の小説の形を模索した作品です。
元々はいとうせいこうが1997年に「メール配信」という手法で連載した「黒やぎさんたら」という小説がありました。これを現代の手法でどう新しい命を吹き込むかを、伊藤ガビン、ucnv、いすたえこらが企画し、紙の書籍として出すことを決めて、BCCKSに協力を仰ぎました。今回の受賞は「紙の本なのにRGB賞」ということをとても嬉しく思っています。紙の本も情報技術やネットカルチャーと相互に影響しあっています。紙の本の歴史に残る一冊(そして4000冊のバリエーション)になったのではないでしょうか。