TDCFrank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners
NUMBERS DESIGN BY
AWARD
2014
グランプリ
Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners

Symphony for a Beloved Sun

Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners|Symphony for a Beloved Sun
Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners|Symphony for a Beloved Sun
Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners|Symphony for a Beloved Sun
Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners|Symphony for a Beloved Sun
Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners|Symphony for a Beloved Sun
Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners|Symphony for a Beloved Sun

Symphony for a Beloved Sun(Book design)

『シンフォニー・フォー・ア・ビラブド・サン』は、ドイツのベルリンで開かれたアニッシュ・ カプーアの初めての大規模個展で発表された作品集である。現代のアート作品を1881 年に建設 されたマルティン・グロピウス・バウという古典的な環境に持ち込むことで、コントラストと緊 張感が生まれるが、この本にはそれと同じ効果がある。古典的なプロポーション、グリッド、文 字の扱い、ステンペル・ガラモン書体、赤い綴じ糸、これらすべてが、見開き2 ページに収まり きらず飛び出してきそうな作品写真(読者はこれを見て作品のスケールを思い描く)、書体を視 覚的に生かす大きな見出し、血のように真っ赤な小口、といった現代的要素と対照を成す。展覧 会のメイン作品「シンフォニー・フォー・ア・ビラブド・サン(愛すべき太陽に捧げる交響曲)」 は、大きなコンベアベルトが高い位置から美術館の床に向かって赤いワックスの塊を落とすとい う、野蛮で殺伐とした作品だ。赤い油性絵具の染みのついた表紙は、我々ブライトン・ザ・コー ナーズとアニッシュ・カプーア・スタジオによるコラボレーションである。この赤い絵具は、本 の1 ページ目からエッセイページまで染みこんだようになっている。

Frank Philippin & Billy Kiosoglou, Brighten the Corners

ブライトン・ザ・コーナーズ:ビリー・キオソグロー&フランク・フィリピン
Brighten the Corners: Billy Kiosoglou & Frank Philippin
ブライトン・ザ・コーナーズは、ドイツ人のフランク・フィリピンとギリシャ人のビリー・キオソグローが経営するデザインスタジオである。二人はロンドンのキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで学んでいた1995年に出会い、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの修士課程に進む前に、いくつかのプロジェクトで協力した。現在は、イギリス(ロンドン)とドイツ(ダルムシュタット/フランクフルト近郊)にオフィスを構え、フランクはダルムシュタット専門大学でグラフィックデザインの教壇に立ってもいる。これまでにドイツ文化センター、フリーズ・パブリッシング、ブリティッシュ・カウンシル、イギリス教育省、イタリア文化会館、ローレンス・キング、ボールズ+ウィルソン建築事務所などから依頼を受け、ごく最近では芸術家のアニッシュ・カプーアの仕事を引き受けた。ブライトン・ザ・コーナーズの作品は、多くの書籍を通じて世界各地で紹介され、ニューヨークADC賞での金賞、ドイツADC賞での金賞、イギリスD&AD賞での金賞など、多くの賞を受賞してきた。昨年、二人は初の共同著作『デザインを学ぶ学生だった頃』を執筆・編集・デザインし、イギリスのローレンス・キングから出版した。