TDC新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)
NUMBERS DESIGN BY
AWARD
2013
TDC賞
新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)

「横書き仮名」の開発

新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)|「横書き仮名」の開発
新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)|「横書き仮名」の開発
新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)|「横書き仮名」の開発
新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)|「横書き仮名」の開発
新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)|「横書き仮名」の開発
新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)|「横書き仮名」の開発

「横書き仮名」の開発(Experimental Work)

平仮名(ひらかな)は、縦書きに書かれた漢字の簡略化から生まれた文字です。つまりそこには必然的に縦書きの動き(ストローク)が入り込んでいます。ところが現在、ウェブサイトはもちろん、会社の資料、役所に提出する書類だって、ほとんど横書きになっている。縦書きのストロークを持った平仮名が横に並ぶことなんて、そもそも成立した時代には想定もできなかったことです。
それじゃあ、これら平仮名が、横書きのストロークを持って生まれてきたら、はたしてどのような形になったのだろう。仮名の成り立ちを横書きの視点から見直して、あらたな「横書きのための仮名文字」の姿を開発しようじゃないか、というのがこのプロジェクトです。
まるでパラレルワールドのような書体の開発・研究に賞をいただき、とても嬉しく思うと同時に、TDCの審査範囲がそんなパラレルワールドにまで拡がったと思うと、とってもワクワクします。

新世界タイポ研究会(岡澤慶秀・塚田哲也・秀親)

新世界タイポ研究会 Shinsekai Type Kenkyukai
文字の持つ可能性を、グラフィカルなアイデアから歴史や専門的な観点も交えた上で考察し、「現在を生きる文字」そして「文字の未来」を研究・開発する会。http://shinsekai.type.org/

 

岡澤慶秀 Yoshihide Okazawa
フォントデザイナー。1994年字游工房入社。「ヒラギノファミリー」「游築見出し明朝体」「ヒラギノUDファミリー」などの開発に参画。2009年にヨコカク設立。「こどものじ」「どうろのじ」「ドットのじ」をリリース。http://yokokaku.jp/

 

塚田哲也・秀親 Tetsuya Tsukada, Hidechika
秀親と塚田哲也で1993年に大日本タイポ組合を結成。文字を解体し、組合せ、再構築することにより新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。作品集に『Type
Card Play Book』『大日本字』。 http://dainippon.type.org/