秀英体 平成の大改刻(Type Design)
「平成の大改刻」が始まって6年が経ち、10書体に及ぶファミリーが完成しつつあります。のべ12万字を開発してきました。秀英初号明朝は100年前、秀英明朝Lは60年前、秀英明朝M・Bと秀英角ゴシック金は20年前に開発した書体の改刻です。秀英角ゴシック銀と秀英丸ゴシックは新書体として開発しました。年代も用途も異なるうえ、一見した共通性は少ないファミリーです。しかしいずれも最新の文字環境に最適化させることを念頭に、決して懐古的な立場はとらず、いまのユーザーがどんな秀英体を求めているかを考え、次の世代に引き継げるような品質の字母を作ってきました。秀英体が100年後の本でも使われていることを願っています。