»Oper pur« magazine (Book Design)
『Oper pur』はドイツのケルン・オペラの専門誌です。各号には、上演中のオペラプログラムに関する共通テーマ、舞台裏の情報、インタビューが掲載されるだけでなく、幅広い内容のエッセイやオペラ的背景とはかけ離れた写真も掲載され、より深いテーマ探求に向けた踏み台としての役割を担っています。タイポグラフィの観点から見ると、「DTL Fleischmann」は最適なフォントといえるでしょう。その力強い特徴は小さな文字で表現される環境において特に有効であるだけでなく、見出しとして大きく拡大された場合に人の目を引き付けることができます。「DTL Fleischmann」は、いかなる大きさであってもその魅力を失うことなく効果を発揮することができるのです。また『Oper pur』誌のグリッドには、マージンとヘッドラインという2 つの特徴があります。1 冊を通して、小さい文字で書かれるミニ情報のためにマージンがとられており、読者は「本文を読みながらも」二次的な情報を得ることができます。しかしながら、何よりも印象的な特徴は「踊るような」ヘッドラインの使い方です。グラフィックのグリッドをはみ出すことを許された唯一の要素であるということが、結果的に緊張感と驚きの小さな要素をプラスしています。