「NOW UPDATING… THA/中村勇吾のインタラクティブデザイン」(Exhibition)
一枚のプリントが、ある動作原理の「固定/定着」として在る一方で、CPU上で動くプログラムは、その永続的な「解放」として在る。
グラフィックデザインを「焼き魚」とすると、インタラクティブデザインは「おどり食い」である。私たちの展覧会は、一種の「魚のおどり食い見本市」のようなものとして企画された。ずらっと並んだモニタのいけすの中で、さまざまな動作原理たちが元気にぴちぴちと飛び跳ねているさまを主役とし、その脇に、巨大なスクリーンショットのプリントアウトを「魚拓」のような形で配置した。
今回の受賞は、私たちのようなある種キワモノの「おどり食い」屋が、少なくとも同じ「魚」を扱う料理人として存在しうる、と認められたようなものであると思う。
この地続き感に、非常な幸せを感じます。ありがとうございました。