服部一成展『視覚伝達』(Poster)
2007年10月に『ギャラリー5610』で個展をおこない、ポスター17点を制作した。モチーフとしたケーキやその他に特別な関心があったわけではない。むしろ無意味なモチーフを選んだ。自分の制作の動機は、〈何を〉表現するかではなく〈どう〉表現するかにあった。対象に無関心で、手法のことばかり考えているというのは、どこかよこしまで貧しいことにも思える。しかし、表現方法を遠くまで追いつめていくと、あるとき、表現方法それ自体が作品の主題となりうるような地点に行きあたるに違いない。少しは近づけているだろうか?