ウーロン茶「姉さんはよく食べる」、黒烏龍茶「中性脂肪に告ぐ」(Poster)
黒烏龍茶はその効能の研究に3年を費やして発売に至りました。
「中性脂肪に告ぐ」広告はとにかく世の中の中高年(僕も)に振り向いてもらわねばなりません。そのために―若くないデザイン―と考えたら筆文字に行き着きました。
一方ウーロン茶は美しい姉に憧れる妹が主人公。いち少女の「なのに…ずるい」という内心のつぶやきには、はからずも平安朝的筆文字がよく似合いました。
どちらの字も木之内厚司さん(文字のなんたるかを教えてくれた30年来の僚友)の手によるものです。かたや男の、かたや女の気持ちになって、とお願いしました。毛筆にこめられた言葉の対照。東洋の文字の力を実感できた嬉しい仕事となりました。
(葛西 薫)