ZEUEI FONTS(日本語版)(Type design)
「読めない文字に書体としての価値は無い」、と言われながらも、1文字1文字と増やし続け、ようやく「自分のことば」を「自分の書体」で組めるようになりました。
これらの文字がバラバラに並んでいたとしても、模様のようにしか感じられないかもしれません。しかし、そのような文字が普段見慣れた形(今回は新聞の形)に集合した途端に、他者であったとしても、これらを文字として認識し、その中から読める単語を発見したり、実際に読めてしまうことに驚きを感じました。模様のようなものを見る目から、機能をもった文字を読む目に変わるギリギリの境界線上にあるこれらは、書体であり、デジタル入力時代の手書き文字であると思っています。