The Blooming of Peony(Book design)
書物は記述(Narrative)のための単なる一手段でない。「書物」は、固定された物質の、全体的な構成あるいは構造として存在している。本文の浮き板であるばかりではなく、「書物」自体が本文であり、述語と文法を持っている。物質であるということ自体に意味がある。この本「The Blooming of Peony」は少し異なった文法で作り出した「書物」で、本の構造と読み行為の可能性とを試した作品である。
The Blooming of Peony(Book design)
書物は記述(Narrative)のための単なる一手段でない。「書物」は、固定された物質の、全体的な構成あるいは構造として存在している。本文の浮き板であるばかりではなく、「書物」自体が本文であり、述語と文法を持っている。物質であるということ自体に意味がある。この本「The Blooming of Peony」は少し異なった文法で作り出した「書物」で、本の構造と読み行為の可能性とを試した作品である。
孫 浚良 Les Suen
1975年、中国上海生まれ。1984年、香港に移住。1997年、香港理工大学(The Hong Kong Polytechnic University)を卒業後渡日。2003年、武蔵野美術大学大学院修了。2005年、中国とベルリンでデザイン集団BLANK INSTITUTEを設立し、造本における新しいメカニズムを提案。同年、武蔵野美術大学博士課程を中退。現在、中国汕頭大学長江芸術芸術与設計学院(Shantou Univesity Cheung Kong School of Aret and Design)講師。