Trying to look good limits my life(Experimental work)
祖父はサイン画を勉強しており、丁寧に削られた木製パネルに収まった金色の紙の上に、伝統的なカリグラフィの手法に則って掘られた祖父の金言が、家の中にはたくさんあった。そのうちのひとつは、今でもオーストリアの我が家の廊下に飾られている。 「この家は私のものであり、私のものではない。次の奴のものにもならない。そのまた次の奴に持ち越される。だったら一体、誰のものだというのだ。」 僕もこの我が家の伝統を引き継いでいるようなもので、“かっこつけは自分の人生だめにする”というタイトル/作品は、これまでに僕が人生で学んだことのひとつ。(ほかには、“ガッツがあれば何とかなる”とか、“やったことはすべて自分に返ってくる”とか。) Trying/ to look/ good/ limits/ my life の5つのパートに分け、タイポグラフィックなビルボード・シリーズとして見せた。公園に残されたセンチメンタルなグリーティングカードのようでもある。