Fuse Exhibition Tokyo 1999
4人のデザイナーによる実験的な4種類のフォントが毎号のフロッピーに収録される。これが1992年にネヴィル・ブロディが創刊したタイポグラフィの実験媒体、季刊「FUSE」である。当初「FUSE」は、電子メディア時代における新しいタイポグラフィの模索を目指したが、結果としてデザイナー自身がパブリッシャーになりえる可能性、社会との新たなる関係(受注ではなく、より能動的活動)を暗示し実践するに至った。その先鋭的かつ多国籍タイポグラファー74名によってデザインされたフォントを一堂に展示し、90年代に起こった電子化によるデザイン革命、その黎明期をタイポグラフィという視点から再確認してみたいと考え、本展覧会を企画した。その展示構成、デザインがTDCで評価されたことは大きな喜びです。ありがとうございました。(江並)
会員部門:金賞
江並直美 + Neville Brody
Fuse Exhibition Tokyo 1999





江並直美 Naomi Enami
1956年大阪生まれ。アートディレクターとして「Number」「MarieClaire」「ELLE JAPON」等を手がけ、万博の展示映像も数多く制作。現在は、コンピュータによるグラフィックデザイン、電子メディア上のインターフェイスデザインを手掛ける一方、デジタローグ全作品のプロデュース、マルチメディアディレクション等、精力的な活動を展開している。1982年株式会社PROPELLER ART WORKS設立。1992年株式会社DIGITALOGUE(デジタローグ)設立。1993年よりFONTSHOP JAPAN代表。マルチメディアグランプリ展示映像部門最優秀賞、ニューヨークADCニューメディア部門銀賞など受賞多数。