プレイステーション・ゲームソフト「I.Q」
『I.Q』はゲームです。トランプやサッカーと同じように「根源的な面白さ」を目指し、世界中の人々に向けて制作したものです。新しい世界観と普遍的なゲーム性、制作期間のほとんどをこの二つの探究に費やし、その中でいつの間にかデザインの作業にもはいっていました。ルール、音楽、絵、デザイン等すべてが必然的につながり、余分なものはひとつもありません。共同制作者の佐藤雅彦さんと僕はテレビゲームは全くの素人なのでしたが、 目指すところが明確だったので、迷いなく進むことができました。そして、ひとつのソフトが完成し、なんと、ミリオンに迫ろうかというヒット商品となりました。主婦や学生、子供など、多くの人々に受け入れられた『I.Q』が、デザインの分野でも評価されてとてもうれしく、誇らしく思います。世の中に対しても意義があり、100年たってもこのゲームが残っていたら幸せです。