エディトリアル「RAUT」
私は1992年に写真家であるトノ・スタノと、その他数人の画家、彫刻家、建築家、作家と共にRAUTマガジンを共同創刊しました。私はこの雑誌の編集長兼グラフィック・デザイナーを務めています。この雑誌では著名なアーティストばかりでなく、全く無名のチェコ文化の担い手達も取り上げています。RAUTマガジンでは、すべての人に同等に紙面が与えられ、たいていはみんなモノクロ写真で紹介します。50cm x 70cmという大きさのページで作業をするのは、通常の雑誌サイズで仕事をするのとはかなり違っています。RAUTは実験であり、試みなのです。私にとっては面白い接触の場となり、同時に自由な表現と選択ができるユニークな可能性を提供してくれます。私は過去に週刊誌 (Reflex)、および数誌の専門月刊誌 (Design Trend、Typographia、Point) などのアート・ディレクターの仕事をしてきました。最近では、保守派政治週刊誌 (Respekt) のグラフィック・コンセプトの変更の仕事をしました。私はとにかく「雑誌」というもののトピックにいつも興味をひかれています。RAUTマガジンは私にとって夢の実現で、これからも仕事を続けていくためのインスピレーションを与えてくれるものです。