角川書店小型グラフィック「月カド詩人タイトル」
知らず知らずに溜った古新聞でうもれた僕の部屋。ありとあらゆる国々の、読み捨てられた見出しの文字が、散乱する。僕は、それらの文字のかけらを、拾い集め、寄せ集めては、新しい文字に変える。それが詩のタイトル文字になる。今日も、古新聞でできた夢の島にうずもれて、ぐしゃぐしゃと手で掻き回し、使えそうな文字をあさる。ずたずたと引きちぎって、べたべたと貼り合わせ、せっせと、新しい文字をつくる。また、ひとつできた。「感謝、感激、雨、あられ。」
角川書店小型グラフィック「月カド詩人タイトル」
知らず知らずに溜った古新聞でうもれた僕の部屋。ありとあらゆる国々の、読み捨てられた見出しの文字が、散乱する。僕は、それらの文字のかけらを、拾い集め、寄せ集めては、新しい文字に変える。それが詩のタイトル文字になる。今日も、古新聞でできた夢の島にうずもれて、ぐしゃぐしゃと手で掻き回し、使えそうな文字をあさる。ずたずたと引きちぎって、べたべたと貼り合わせ、せっせと、新しい文字をつくる。また、ひとつできた。「感謝、感激、雨、あられ。」
立花文穂 Fumio Tachibana
’68年広島に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。東京芸術大学大学院美術研究科修了。’94年ヴァーモント・スタジオ・センター(米)にアーティスト・イン・レジデンスに招待参加。95年個展「MADE IN U.S.A.」(佐賀町エキジビットスペース)、ドイツ人作家とのコラボレーション「BR・KE」(P3 art and environment)。96年第17回ブルノ国際グラフィックデザインビエンナーレ金賞。