(株)パルコ腕時計シリーズ
時が経つと作品ができる。時を刻む道具を作りながらも時は経つ。今、何時かなと思いながら文字盤に数字を描き込む。「さんじよんじゅうごふん」と言いながら、3、4、5と丸い縁に沿って時は刻まれる。小学5年生の時にストップウォッチが欲しくてたまらなかった。昭和四十四年十二月二十四日、その夢がかなった。東京時計のストップウォッチ、NO.1011、定価4500円、1/10秒計、1 周30秒、測定単位0.1秒、持続時間4時間、4石入、15分計、スポーツ、実験、作業研究、映画、放送用。そのストップウォッチは今でも自分の作業机の上に置かれてある。